
ハワイ王国「最初で最後の女王」リリウオカラニ女王ゆかりのスポット
リディア・リリウオカラニはハワイ王国の第8代元首であり、王国の最初で最後の女王だ。白人に奪われた王国を守ろうとしたが叶わず、悲劇の女王として知られている。今回はそんなリリウオカラニ女王にゆかりの深いスポットを5つ紹介しよう。
もくじ
ワシントンプレイス/Washington Place
ホノルルダウンタウンの街中にある、白亜の「ワシントンプレイス」。ここは1847年に建てられたリリウオカラニの夫、ジョン・ドミニスの実家である。第7代ハワイ王国国王のカラカウアがなくなった後、第8代ハワイ王国女王となった後も、公邸のイオラニ宮殿より、この建物で過ごすことが多かったという。
彼女はハワイ王国を白人勢力から守るため尽力したがその思いは叶わず、イオラニ宮殿2階の寝室に8ヶ月幽閉された。裁判にかけられ王位を失った彼女は、1893年に亡くなるまで、再び住み慣れたこの建物で暮らすようになる。
リリウオカラニの死去後、1922年から2002年までハワイ州知事の公邸として使用されていたが、同じ敷地の中に新たな知事の公邸が完成すると、ワシントンプレイスはリリウオカラニが暮らしていた寝室など昔の姿を取り戻し、歴史価値のある博物館として、晩年を過ごしたベットや、多くの曲を生み出したコアウッドのピアノを展示している。
ワシントンプレイス/Washington Place
- 住所:
- 320 S Beretania St,Honolulu
- 電話番号:
- 808-536-8040
- 営業時間:
- 10:00~ (見学ツアー、木曜のみ 所要時間45分)
- 定休日:
- 土曜・日曜
リリウオカラニ・プロテスタント教会/Liliuokalani Protestant Church
ノースショアにある「リリウオカラニ・プロテスタント教会」は、有名なシェイブアイス店のマツモトシェイブアイスから近い、ハレイワの街中にある。現在建っている教会は5代目の建物で、サマーシーズンになるとリリウオカラニ女王が、ハレイワを通ってワイアルア湾へと流れ込むアナフル川の河口で過ごしたことから、1975年に女王の名を冠する教会となった。
入り口には岩で作られたアーチがあり、教会の周りには月下美人の花が咲き乱れる美しい教会だ。教会にはリリウオカラニ由来の品が数多く展示されており、中でも1892年にリリウオカラニから贈られたといわれる時計は有名だ。
文字盤には数字ではなくL、I、L、I、U、O、K、A、L、A、N、Iと女王の名を表すアルファベットが使用されている。リゾート婚の式場としても知られており、日本人カップルにも人気のある教会として知られている。
リリウオカラニ・プロテスタント教会/Liliuokalani Protestant Church
- 住所:
- 66-90 Kamehameha Hwy Haleiwa
- 電話番号:
- 808-637-9364
- 営業時間:
- 見学時間は教会オフィスへお問い合わせください
- 定休日:
- 無休
リリウオカラニパーク&ガーデンズ/Liliuokalani Park & Gardens
ハワイ島ヒロにある広大な日本庭園「リリウオカラニパーク&ガーデンズ」。その広さは東京ドーム2.6個分ほどあり、海外にある日本庭園の中で最大規模を誇っている。元々は王族のフィッシュポンド(養殖池)があった場所で、ウルア(アジ)やアマアマ(ボラ)などが王族のために養殖されていた。
女王リリウオカラニは、プランテーションなどの開拓に貢献していたハワイ島ヒロに住む日本人に敬意を表し、日本庭園様式の公園を建てるためにこの土地を提供した。しかし、庭園が完成した1917年にはハワイ王国は滅亡、リリウオカラニ女王もすでに亡くなっており、この公園を訪れることはなかった。敷地内には鯉が泳ぐ大小の池があり、最も大きなワイホヌ池には太鼓橋も架かっている。
また、裏千家家元から贈られた茶室「松浪庵」や、常陸宮正仁親王から贈られた松など、日本にゆかりのものが数多く点在している。この公園は、南国ハワイにおいて日本文化を色濃く残している公園である。
リリウオカラニパーク&ガーデンズ/Liliuokalani Park & Gardens
- 住所:
- 189 Lihiwai St, Hilo
- 営業時間:
- 常時開放
- 定休日:
- 無休
カヴァイアハオ教会/Kawaiahao Church
オアフ島で最も歴史の古い教会「カヴァイアハオ教会」。初めてこの場所に教会が建ったのは1820年のことで、カメハメハ2世の摂政カアフマヌが、ハワイに初めて渡ってきたキリスト教宣教師のために、住居と礼拝堂を兼ねた藁葺き屋根の建物を建てたのが最初である。その後火災や嵐で3度の被害に遭ったため、カメハメハ3世の命で、1838年から、当時最も頑丈な珊瑚の石を使った教会の建設が始まった。
1842年に完成した教会は王族との関わりも深く、礼拝堂の後ろには王族専用のロイヤルボックスが設置され、祭壇の両脇には、王族の象徴といわれ赤と黄色の鳥の羽で作られた飾りがついたポール「カヒリ」が飾られている。
リリウオカラニは、女王に即位するはるか以前の少女の頃にこの教会の聖歌隊に参加。さらにオルガニストや礼拝音楽のディレクターとしてもその音楽の才能を表していたといわれている。
カヴァイアハオ教会/Kawaiahao Church
- 住所:
- 957 Punchbowl St, Honolulu
- 電話番号:
- 808-522-1333
- 営業時間:
- 9:00~16:00
- 定休日:
- 無休
リリウオカラニの銅像/The statue of Queen Liliʻuokalani
ハワイ州政府ビルの裏、幽閉されたイオラニ宮殿を背にしてたつ銅像が「リリウオカラニの銅像」だ。1982年に除幕されたこの像のリリウオカラニは、彼女が作った有名なハワイアンソング『アロハ・オエ』の楽譜や、ハワイ王国創世の物語『クムリポ』、またハワイ王国を守るために発布しようとした新憲法を手にしている。
2017年11月11日には没後100年を記念するイベントが開催され、朝8:00からホラ貝や太鼓の音と共に式典が開催され、亡くなった8:30になるとダウンタウンの教会の鐘の音が響き渡り、ハワイ王国最後の女王の死を悼んだ。
日中はたくさんの観光客が訪れるような場所ではないのに、いつも綺麗なレイが絶えないのは、今でもリリウオカラニを慕うハワイアンが多いということなのだろう。
リリウオカラニの銅像/The statue of Queen Liliʻuokalani
- 住所:
- 415 S Beretania St, Honolulu
- 営業時間:
- 常時開放
- 定休日:
- 無休
リリウオカラニ女王に対するネイティブハワイアンの思いは昔から深く、彼女にまつわるスポットもハワイには多い。ハワイの歴史の流れに翻弄された彼女ゆかりの地をたずねてみれば、また新しいハワイを知ることができるかもしれないだろう