
新コラム『Surf Room』スタート!「ロイヤルハワイアンホテル」からハワイの歴史を旅しよう
Aloha! 今日から『Surf Room ~ハワイの歴史を旅しよう~」を担当させていただきます!
ハワイ歴史と神話の愛好家、Mari Udagawaです。
みなさん、「サーフルーム/Surf Room」を覚えていますか?
「ロイヤルハワイアンホテル/Royal Hawaiian Hotel」のビーチフロントにあったレストランの名前。
パステルピンクとホワイトのストライプの日除けが、ビーチから見ても印象的だった場所です。
2008年のホテルのリニューアル後はサーフラナイと名前が変わり、テーマカラーもパステルピンクから大人のピンクになりました。
サーフルームでの朝食、ハワイでの何よりの楽しみでした。
ワイキキの海、ダイヤモンドヘッド、コーヒーの香り。
ピンクのテーブルクロスに美しいフォルムの白いスチール椅子。
今回はハワイの歴史の1ページとなった、サーフルームの歴史についていくつかご紹介します。
ロイヤルハワイアンホテルのアート
「サーフルーム/Surf Room」があった場所は世界で一番有名なビーチ、ワイキキビーチ。
時を遡ること200年余り、18世紀。
カメハメハがもう一歩でハワイ諸島統一という、最後の戦いの地がオアフ島でした。
ワイキキビーチから遠くカハラまでカメハメハ軍の船がずらりと並びました。
カメハメハ軍はワイキキからオアフ島へ上陸してきたといわれています。
そのときの様子を描いたアートがロイヤルハワイアンホテルに展示されています。
ハーブカネさんのアートです。
赤や黄色の羽毛のヘルメット(マヒオレ)や、ケープ(アフウラ)を纏っているのが王族です。
よく見ると法螺貝を吹いている戦士や、サメの歯がついた武器を持った王族の姿もありますね。
白い髭をたくわえ、「クカイリモク/Kukaʻilimoku」という戦いの神を高く掲げているのがカフナ(神官)です。
船はポリネシアの伝統的な形をした双胴船。
ダイヤモンドヘッドを背景に描かれたこの美しいアートは、歴史を語る貴重なアートです。
カメハメハ軍はワイキキからヌウアウまで進軍し、ついにオアフ軍を撃破。
カメハメハはハワイ諸島を統一します。
1795年、ハワイ王国建国。
しかしハワイ王国は100年足らずで幕を閉じることとなります。
1893年、ハワイ王国滅亡。
年号をひとつだけ
今日は1つだけ年号を覚えていただけますか?
1893年。
とても重要でこれを覚えることによってハワイの歴史がぐっとわかりやすくなります。
でもちょっと覚えにくいですね。
では数字を逆にしてみましょうか。
3981
サンキュー ハワイ
そう読めますね。
1893年を覚えられると1795年も関連して覚えられます。
100年足らず、です。
ハワイ王国建国の年と終わりの年が頭に入ればハワイでの出来事を王国前、王国時代、王国後と整理して見られるようになりますのでぜひ覚えてくださいね。
ちなみに1893年、日本は明治26年。
ハワイ王国は意外と近い時代の王国なのです。
ヘルモアを物語るアート
もうひとつ、アートをご紹介しましょう。
時をもっと遡っての、16世紀です。
ロイヤルハワイアンセンターの1階、皆さんがお買い物に行くディーンアンドデルーカのお店の外に立って見上げるとこのアート。
ロイヤルハワイアンやシェラトンワイキキのあたりは昔「ヘルモア/Helumoa」と呼ばれていました。
ヘルモアとは「鶏が引っ掻いた跡」という意味です。
大きな鶏が現れて時の酋長を威嚇するように大地をひと掻きしたという神話がこの地の名前の由来となりました。
このアート、よく見ると右下に鶏の足が見えますね!
シェラトンワイキキのプールのひとつに「ヘルモアプレイグラウンド/Helumoa Playground」があります。
この地の名前が残ったプールです。
今はもうないサーフルームですが、サーフルームでハワイの心地よい風に吹かれながら、コーヒーを片手にお話するように、これからハワイの歴史や神話などをご紹介していきたいと思っています。
次回のコラムも楽しみにしていてくださいね。
【ハワイの伝説】半円形の花に隠されたナウパカの悲恋|LaniLani
ハワイの歴史に名を残す女性たちとそのゆかりの地をご紹介!|LaniLani
ハワイの歴史を知ると、ハワイを見る目が変わる。もっとハワイを好きになる!
現地を旅するように、ハワイの歴史や神話をお話し、ハワイと日本の歴史的・民族的な繋がりや共通点もたくさんご紹介します♪