
ハワイ島ホ・ナウナウの高台にある可愛い教会「セント・ベネディクト・カトリック・チャーチ/St Benedict Catholic Church」
ハワイ島には観光スポットとなっている教会がたくさんありますが、なかでも可愛らしくて楽しい雰囲気を持っているのが、ハワイ島西海岸のホ・ナウナウの高台にある小さな白亜の教会です。
ハワイ島にあるこの教会を訪ねてみましたのでご紹介します。
カイルア・コナの南にある白亜の教会
「セント・ベネディクト・カトリック・チャーチ」は数多くのコーヒー農園があり、コナコーヒーの産地として知られるコーヒーベルト地帯にあります。
最初から現在の場所にあったのではなく、現在の場所よりホ・ナウナウの海岸線に近い場所に「セント・フランシス・レジス・チャーチ」という名前で建てられていました。
周辺に暮らす住民は1880年代の半ばになると、海岸付近より涼しくて土壌も豊かな土地を求めて高台へと移住。
1899年にハワイへやってきた司祭がこの教会に着任すると、彼は住民が教会へ足を運びやすいようにと考え、現在の場所に教会が移設されました。
名前の由来は教会内に描かれた絵
セント・ベネディクト・カトリック・チャーチは、駐車場からなだらかなスロープを上がり、10段ほどの階段を登れば教会の中を見学することができます。
この教会が「セントベネディクトペインテッドチャーチ」の愛称で呼ばれているのは、中へ一歩足を踏み入れるととてもカラフルなペイントが施されているから。
天井にはハワイらしいヤシの木や海、空などの風景が描かれていて、教会を外から見ていたときの印象ががらりと変わります。
また壁には、当時言葉がわからず聖書を読むことができなかったハワイの原住民のために、聖書の中から6つの物語の絵が描かれています。
さらに祭壇の後ろの壁には教会内部が広く見えるようなトリックアートも描かれています。
この教会の中の絵は、ベルギーからハワイへ赴任したジョン・ベルチマン・ヴェルジ司祭が1899年から1904年にかけて描いたもの。
全てを描き終わる前に司祭は病気のためベルギーへ帰国し、そのまま帰らぬ人になりました。
教会の庭には彼の記念碑が建てられています。
教会までの行き方
「セント・ベネディクト・カトリック・チャーチ」はカイルア・コナからレンタカーで30分ほどの場所にあります。
グーグルマップをナビにしてレンタカーで向かいました。
州道11号線(ハワイベルトロード)からナポオポオロードを経由しミドルケエイロードへ左折、さらにペインテッド・チャーチロードへ右折します。
5分ほど走ると左手にありますが、入口がわかりにくいので注意してください。
敷地内には広い駐車場があり、教会の前にはロザリオやブレスレットなどを販売するギフトショップもあります。
ハワイ州歴史登録財、また国立歴史登録財として認定されている「セント・ベネディクト・カトリック・チャーチ」。
入口で振り返れば美しい海が一望でき、御御堂の絵と共にとても優しい気持になれる素敵な教会です。
周辺には「ビッグアイランドビーズ」や「プウホヌア・ オ・ホナウナウ国立歴史公園」、「コーヒーシャック」などの観光スポットもあるので、ハワイ島を訪れたら足を運んでみてくださいね。
- 住所:
- 84-5140 Painted Church Rd, Captain Cook
- 電話番号:
- 808-328-2277
セント・ベネディクト・カトリック・チャーチ/St Benedict Catholic Church