
ハワイ語の「月」はたくさんある!ハワイと月のお話
日本人が月を愛でる習慣があるように、古代からハワイの人たちも月と深い繋がりがあります。
そして、ハワイ語にも月を表す言葉がいくつもあるのです。
今回は、ハワイと月の関係、そして月にまつわるハワイの言葉をご紹介します。
ハワイは月の文化が根付いている
日本では十五夜にお月見をしたり、月にまつわる昔話があったり、また卵を月に見立てた料理があるなど古くより月を愛し生活にも深く関わっています。
ハワイでも古代より月の文化が根付いています。
月の満ち欠けから季節や時間を把握し、そのムーンカレンダーから農業や漁業に活用していたということです。
月の満ち欠けから魚を捕る場所と時期を判断し、またタロイモやバナナなどを植える最適な時期を見極めていました。
このように、ハワイでは人々が月と共に生活をしていました。
また月夜に現れる虹をムーンボウと呼び、これはなかなか見られない幻の虹とも言われています。
月にまつわるハワイ語
日本にも月の満ち欠けによって呼び方があるように、ハワイにも月の呼び方がたくさんあります。
ここでいくつかご紹介しましょう。
マヒナ (Mahina):月
ポエポエ (Poepoe):満月前後10日間の月
ヒロ (Hilo):二日月
ホアカ (Hoaka):三日月
また、ハワイでは満月が4日間あり、その日ごとに呼び方が変わります。
アクア (Akua):二日目の満月、神や女神と言う意味もあります。
マヘアラニ (Mahealani):現在の満月、この日は最後の満月の日。
クールア (Kulua):立待月、4日間あった満月の翌日の月
カーネ (Kane):明けの三日月、創造の神カーネと言う意味もあります。
ロノ (Lono):カーネの翌日の月、豊穣の神ロノという意味もあります。
マウリ (Mauli):最後に月が見られる日の月、生命や心臓と言う意味もあります。
ムク (Muku):新月、ハワイでは新月は月の30晩目、最後の日と数えます。
ハワイでは月に女神ヒナが見える
月を見上げると、日本人はウサギが餅つきをしている姿をイメージしますね。
ではハワイでは月の模様を何に見立てているのでしょうか。
ハワイでは月に女神ヒナが見えると言われています。
月にはヒナと彼女のヒョウタンがあり、そこでハワイの伝統的な布であるカパを作っているように見えているのです。
ヒナは横暴な夫から逃れ、ひとりでゆっくりと休みたいという思いから、月夜に現れた虹、ムーンボウを上り月までたどり着いたという神話があります。
今でもヒナは月で静かにカパを作っていることでしょう。
ハワイでは、月にたなびく雲や満月の夜に現れる月の傘を見ると、ヒナがカパを乾かしているのだ、と言われています。
▶ 【ハワイ神話】月に住むヒーリングの女神「ヒナ」を徹底解説|LaniLani
夜空に輝く美しい月。
そのパワーを感じたり、大切に思ったりする気持ちは日本でもハワイでも同じなのですね。
今夜は月を見上げ、古代ハワイアンの生活をイメージしながらヒナを見つけてみたいと思います。