
フラの女神ラカとモロカイ島の「カ・フラ・ピコ・フェスティバル」
引用先:カ・フラ・ピコ・フェスティバル
前回のコラムでは、フラの祭典「メリー・モナーク・フェスティバル」とフラの女神の話題を書きました。
引き続き、フラの女神とされているラカについて、取り上げていきます。
女神ラカって何者?
フラの女神として有名なラカには、いろんな伝説が残っています。
- 火山の女神ペレの妹説。
- ハワイの四大神の1人であるロノの妹または妻説。
- 善悪両面を併せ持った女神カポの善の側面ラカ説。
- 女神カポの娘説。
- ラタというポリネシアの男性神説。
- カヌーの神様(男性神)説。
など。
森の守護神でもある女神ラカ
フラの女神として有名なラカは、森の守護神でもあります。
そのため、森に踏み入るのはラカの領域に入ることと同じと考えられており、入る前には許しを請うオリ(チャント)を唱えます。
ハワイのフラ・ハラウ(フラの学校)には、ラカを祀る祭壇があり、植物や木を供えます。
それらの植物を採取する際にもオリ(チャント)を唱えます。
また、踊る時に身に着ける植物を採取するときも同様です。
主な植物は、ラカのキノラウ(化身)といわれているマイレ、ラマ、レフアやシダの一種パラパライなどです。
モロカイ島の「カ・フラ・ピコ・フェスティバル」
フラの発祥の地のひとつと言われているモロカイ島カアナ地区。
ここでは、毎年5月に、フラの誕生を祝う「カ・フラ・ピコ・フェスティバル」が開催されています。
2018年は、5月31日から6月2日の3日間です。
前回紹介した「メリー・モナーク・フェスティバル」のような派手さはなく、ハワイアンが自分たちのお祭りとして催すもの。
旅行者も参加できますが、モロカイ島の独特な雰囲気と古代ハワイの伝統を感じられる素朴なお祭りです。
英語がわかれば、クムフラ(フラの師匠)たちのトークショーも楽しめます。
このカアナ地区は私有地のため、この期間だけ一般公開されるそうですよ。
女神ラカにめぐり遇えるかもしれませんね。