
文化多様なハワイならでは!ロコの年越し・元日の過ごし方をご紹介♪
年末年始の旅行先としてとても人気のあるハワイ。
ハワイで年越しをするために、世界中から多くの観光客が訪れます。
ワイキキやコオリナなどの観光客の多いエリアでは花火が何発も打ちあげられ、盛大にカウントダウンが行われるのは有名です。
タウンでのカウントダウンも本当に魅力的ですが、今日はハワイに根付いた地元の人ならではの年越し・元日の過ごし方をご紹介します。
〇〇がないと始まらない!ローカルの年越し必須アイテム
ハワイの年越しに欠かせないアイテムは、爆竹と花火です!
爆竹とハワイのイメージがあまり結びつかず意外でしたが、ロコの人たちは爆竹を使うのを楽しみにしていて、年越し前には100ドル以上もする花火セットが飛ぶように売れます。
住宅街などの普段は静かな場所でも、かなり賑やかに盛りあがりますよ。
ハワイの一般家庭で爆竹が使用できるのは、大晦日を含む特別な日だけと決められており、購入するのにも許可証の取得が義務づけられています。
そのため、毎年多くの住民が許可証を購入し、カウントダウンのために爆竹や花火を用意しているそうです。
中国では、旧正月などの祝い事で『魔よけ』としての爆竹を鳴らす文化があり、この文化の影響を受けているといわれています。
白い煙が街を覆い、耳が痛くなるくらい大きな音が鳴り響く大晦日、なかなか刺激的な経験です。
爆竹で迎える新年!
びっくりした赤ちゃんが泣きだしたり、近所の犬が吠え続けたりと若干ひっちゃかめっちゃかな感じではありますが、これがローカルの定番スタイルです。
また、ハワイでは、多くの人たちが家族や友人とホームパーティーをしながらを新年を迎えます。
バーベキューをしたり、ポットラック(持ち寄り)パーティーをしたりと、アメリカらしい年越しスタイルですね。
日系人の多いハワイで受け継がれてきた日本の正月文化
ハワイは世界で最も人種多様な場所と言われています。
プランテーション時代に、日本をはじめ、ポルトガル、韓国、中国、フィリピンなど、様々な国から多くの移民労働者を受け入れてきた歴史的背景の影響を受けているんです。
そのため日系人の多いハワイでは、意外と日本的なお正月を過ごされる方も多く、私も日本のお正月が恋しくなり、お正月用の食材を探すべく日系スーパーに行きました。
どこの日系スーパーでも、だいたい12月に入るとお正月用品の販売を開始するので、ハワイ在住日本人としては大変ありがたいです。
上記写真の、かまぼこ、切り干し大根、お正月用の割りばし、日本酒などを、日系スーパーで購入しました。
ハワイの日系スーパーでは、門松や鏡餅、年越しそば、おせちの材料、お酒やお年玉袋からだるまや餅つき用の石臼まで何でも揃います。
材料だけでなく、おせち料理の予約販売をしている日系スーパーもあるので、日本にいなくても本格的なおせち料理が楽しめます。
スーパーで石臼をみて需要があるのか不思議に思っていたのですが、餅つきを年末の恒例行事にしている日系家庭も多いようです。
年明けには、ワイキキのホテルやマキキ教会で餅つきが行われます。
日本では餅つき自体見る機会が減っている気がするので、そうした文化をハワイで体験できるのはうれしいですよね。
門松を飾ったり初詣をしたり、戦前から日本人移民が守り続けてきた日本の正月文化が、ハワイの日系人の間で今も受け継がれています。
ロコに直接聞いてみた!ハワイのお正月料理♪
門松やお餅つき、初詣などの日本の風習は、いまだ日本の文化としてハワイに住む日系移民の中で生き続けています。
それは日系人に限らず、韓国系や中国系移民など、ほかの国からの移民も同様です。
ウクレレや盆ダンス、アロハシャツなど、もともと別の国の文化だったものが受け継がれるうちにロコの文化となり、ハワイ固有の文化として存在するものも多くあります。
今回ハワイの正月料理を調べて思ったのは、様々な国の文化が混ざり合っているということ。
それがローカルスタイルのお正月なのだということでした。
それでは、ハワイの人はお正月に何を食べるのでしょうか?
気になったので近所に住むハワイアンフィリピーノのアンティ(おばさん)に聞いてみました。
彼女いわく、マカロニサラダやチャイニーズヌードル、コリアンチキンなども食べるけど、マグロの刺身、お雑煮は絶対!
デザートにはチチダンゴという正月料理の定番を食べるとこと。
ハワイではどこから来たか、何人かなどは関係なく、混ざり合った文化を尊重しているのだと楽しそうに語ってくれました。
お雑煮などのお正月料理を食べるのが今から楽しみなのだそうですよ♪
まさか日系人やハワイ在住日本人以外から、お雑煮という言葉が出るとは思っていませんでしたが、「I love Zoni !(雑煮大好き! )」というアンティの顔を見てとてもうれしくなりました。
ハワイの食文化を見ると、多くの人に愛される理由がよくわかります。
ちなみにチチダンゴとは、ココナッツミルクで作られたほんのり甘くプルプルな触感の求肥餅です。
名前にダンゴとつくので日本の和菓子だと思われがちですがハワイで生まれた和菓子でスーパーにも売っています。
もうすぐ創業100年の老舗和菓子店のニッショードー(Nisshodo Candy Store)のチチダンゴが一番おすすめ。
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マグロの刺身はハワイの正月料理には欠かせない食材と言われており、実際毎年お正月が近づくと値段が上がることで有名です。
ポケでもおなじみのマグロは、ハワイでも親しみのある食材なのです。
アンティのおすすめはコスコ(Costco)のお刺身の盛り合わせ!
我が家も買ってみようと思います。
今年は新型コロナウイルスの影響により、イベントが中止となったり大人数で集まれなかったりと、例年よりは静かな年越しになるかもしれませんが、それぞれが可能な範囲で目一杯楽しめるといいですね。
皆さんにとって2021年が素敵な年になりますように。