
カイルア・コナ北端に広がっていたハワイ史の舞台カマカホヌ
かつてカイルア・コナ北端には「カマカホヌ」と呼ばれる地域がありました。今回は様々なハワイ史の舞台にもなったこのカマカホヌについてお話しします。
カマカホヌとは
15世紀のハワイ島はビリ王朝の12代目であるリロア王が治めていました。
当時の王家はワイピオ渓谷に居を構え、政治の中心もハワイ島北部にあるこの地でした。
リロア王には正妻とハカウという名の長男がいましたが、旅先で出会ったアカヒクレアナという女性に一目惚れをし、ウミという男子が生まれました。
ウミはリロア王が亡くなるとハカウを打ち破って島を統一し、16世紀に政治の中心地をワイピオ渓谷から現在のカイルア・コナに移しました。
カイルア・コナ沿岸には王族居住区が連なっており、その全体が歴史深い地域です。
なかでもウミが本陣を構えたカイルア・コナの北端、現在キングカメハメハ・ コナ・ビーチホテルがある地域は「カマカホヌ」と呼ばれ、ハワイ史に残る様々な出来事があった場所として知られています。
カメハメハの終の棲家もカマカホヌにあった
1795年にヌウアヌパリの戦いで勝利してハワイ王国を建てたカメハメハ大王。
ホノルルに住んでいたカメハメハはウミ王がカマカホヌ・ベイに建立したアフエナ・ヘイアウを再建しました。
もともとこのヘイアウは戦いの神クーに捧げられたものといわれていますが、カメハメハは新たに平和と豊穣の神ロノを祀り、崇拝しました。
さらにカメハメハはこの地に住居を建て1919年に死去するまで住んでいましたが、この場所には養殖池もあったといわれています。
現在この場所に建っているアフエナ・ヘイアウはカメハメハ大王が再建したものをキングカメハメハ・ コナ・ビーチホテルの協力によって2/3の大きさで復元したものです。
教宣教師が上陸したカマカホヌ・ベイは人気のシュノーケリングスポット
カイルア・コナはアメリカ合衆国ニューイングランド州から帆船サデウス号でやってきたキリスト教徒の宣教師が、1820年4月4日に到着した場所としても知られています。
このとき宣教師がハワイに初上陸したのが「カマカホヌ・ベイ」といわれています。
カマカホヌ・ベイは復元されたアフエナ・ヘイアウがある小さな入り江で、宣教師達はカマカホヌ・ビーチから上陸しました。
カマカホヌ・ベイの美しいビーチはシュノーケリンングスポットとしても知られており、天気のよいよく晴れた日には透き通る美しい海を満喫できる人気のスポットです。
現在はキングカメハメハ・ コナ・ビーチホテルの敷地となっているカマカホヌ。記念碑やさまざまな案内板も設置されているので、ホテルに宿泊された際には是非海辺を散策してみてくださいね。