
【ハワイの怪談】H3は呪われたフリーウェイ?
皆さんがハワイに来るときに、空港からワイキキまで使うことが多いのがH1フリーウェイです。
今回お話しするH3フリーウェイは真珠湾とカネオヘを結んでいます。
実はこのH3フリーウェイ、なにかと怖い話がささやかれているのをご存じでしょうか?
気になる方は、最後まで読んでみてくださいね。
時間と費用がかかった理由は度重なる事故のため
H3フリーウェイはハワイ州第2代知事のジョン・アンソニー・バーンズによって計画され、1997年12月に完成しましまた。
全長24キロメートルと短いフリーウェイですが13億ドルもの費用がかかり、完成まで34年もかかっています。
ハワイではあらゆるものがハワイアンタイムで、乗り物や工事などが計画より遅れるのはそれほど珍しいことではありません。
ところがこのH3フリーウェイの工事では不可思議な事故がたびたび起こったために、完成までこれほどの時間がかかったのです。
ハワイアンの聖地を貫くハイウェイ
H3フリーウェイの建設では死亡事故が2度起きているほか、なんと開通前年には橋げたが崩壊し、ほぼ完成していたフリーウェイが30メートル以上にわたり崩れ落ちました。
ほかにも建設中に急にブルドーザーが倒れたり、ダイナマイトが暴発したりするなど、現代では考えられないような事故が続きました。
さらに原因もはっきりと分からなかったため、いつしか「たたりのせい」とか、「神の怒りだ」という言葉がささやかれるようになりました。
実はこのH3フリーウェイはハワイ神話上で聖地とされているハラヴァ渓谷を貫いています。
さらにビショップ博物館の調査によると、建設地には「ケアイヴァ・ヘイアウ」などをはじめとした68ものヘイアウの遺跡が残っているそう。
そのためH3フリーウェイの建設計画が持ち上がったときから反対運動や抗議運動が盛んに行われました。
お祈りを捧げて安心して通行できるフリーウェイに
建設中は奇怪な事故が続きましたが、ダウンタウンにあり、かつてはハワイ王朝の礼拝場だったカワイアハオ・チャーチの元牧師、アブラハム・アカカ氏により御祓いが行われました。
牧師は、180年前に造られ、かつてカメハメハ大王のものだったという「ヒョウタンの器(カラバシ)」を捧げて祈ったそうです。
それからというもの不可思議な事故は減り、現在では快適にドライブが楽しめるフリーウェイとして大勢の人々が利用しています。
美しい山々の間を走り抜けるフリーウェイ。次回のハワイ旅行でドライブに出かけたいと思いませんか。
このH3フリーウェイの途中に全長約1.5キロメートルのトンネルがあり「TETSUO HARANOトンネル」と日本人の名前がつけられています。
彼は52年間、陸運局に勤め、このH3の建設に多大に貢献した方。一度はH3建設を計画した「John A.Burns Tunnel」に書き換えられましたが、10,000人分もの署名が集まり、元に戻されたそうです。